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 チャリ、ホィール考
東シベリアに居住していた蒙古系古民族が新大陸に移住したのは、幾波かがあったとされるが、1万2千年の前と教わる。車輪の発明は紀元前5000年のメソポタミア。すると移住民らはチャリに乗ってベーリング海峡を集団移動したのではないようだ。その後、新大陸においては車輪を発明することはなかった。

二輪チャリはイギリスにおいてその濫觴が認められるが、以降の発展にはフランス、イタリアそして日本がおおいに貢献している。しかし、車輪を知らぬ新大陸先住民のチャリ寄与はそれほどに大きくない、悲しい。

これをして新大陸先住民には創意工夫が足りなかったと決めつけたら間違い。移動にも運搬にも、車輪による道行きなど必要としていなかったのだ。「悲しき熱帯」にてNambikwara族の生態を読むと背に弓矢、時に生活品を背負って食のあるところに歩いて出向く。するとすぐに食える何かが、キツネやらアルマジロなんかが見つかるから即、食いつける。
神話学第3巻「食事作法の起源」での若者と恋人アサワコの行動とは、道をはずして森に入って5分も立たないうちにバナナ、パパイヤ、吠えざるなどを両手に抱えて持ち帰る。自然の豊かさと人口の希薄さがチャリというやっかいな道具、すなわちフレームを設計し鉄やカーボンを打ち叩き、ホィールなる輪っかにスポークを填め、さらには10速だ12速だの変速機を据えて毎日調整する、こんな気の長い複雑系を排除したのだ。

天国にチャリは無い。アダムにしてもイブも、チャリに乗る姿は見たことがない。コンキエスタ(スペイン人の征服)以前の新大陸はこの世の天国、エデンの園だった。
(令和2年6月15日)

   
    部族民が所有するチャリの1号。
フレームはヨシリュウ社の全カーボン製のトリコロール(三色旗)。MadeinChinaとある、俗に云う「中華フレーム」。しかしながら精度が出ている。同じ中華でもメーカーが不明なブランドは頼りないところが出てくる。

(写真は多摩川遊歩道の府中グランド脇ベンチ)
   
    シフトブレーキレバー、シマノのTiagra
10速(ヴァリュー品)。ハンドルを巻くのは自家製バックスキンテープ。前ホィールがのぞいている。MavicのキシリウムSL、オレンジの地に黄色いロゴらしきが見える。SSC=
ServceSpecialenCources
ツールドフランスなどのチャリレースにこの車輪を付けてでて、壊れたらMavic社が迅速に修理あるいは交換品を提供するとの印。大レースへの特別便宜の意味です。私は永久にこの特権を行使できません。
   
    リアディレーラーはDuraAce(7800)とおごっている。しかしこれは10年前に解体した車体からはずしたお流れです。
前レバーとも同じシマノの10速だからシンクロするはずだが、微妙にずれる。出かける前にワイヤ調整しても帰る頃には、特定のギアにシフトの渋りが出てくる。、同じ型式でしかシンクロを保障しないとのシマノ様の言うとおり、別の意味ではこうした「海賊」的組み合わせに嫌がらせをかける営業方針を素直に受け入れるべきだった。全Dura-Aceにすると金がかかるのだ。
   
    ペダル、三ヶ島のシルバンロード。以前はビンディングペダル(シューズを固定する)を愛用していたが、落車して危ない目にあった事情に懲りてフラット式に変えた。三ヶ島ペダルは最高です。    
    第2号。
イタリアグエルチオッティ社製のシクロクロス。詳細は近々に。
   
   (2020年6月30日)