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母はHaburiをジャガーから取りあげ、腕に抱き妹と共に逃避行。気付いたジャガー、許さじと追う(待ってくれ~懇願だったかもしれぬ)。その足速さにかなわない。咆吼がすぐの後ろに聞こえたとき、巨木の幹に洞を見つけた。カエルWau-utaの住まいと知る、戸をどんと叩く。
« Elles frappent
enfin à la porte de Wau-uta « Qui est là ? » « C’est nous
deux sœurs » Wau-uta refusa d’ouvrir. Alors la mère pinça les oreilles de
Haburi pour qu’il pleure. Intéressée, Wau-uta s’informa : « Qu’est-ce
que c’est, cet enfin? Une fille ou un garçon? » « C’est mon Haburi,
un garçon » (153頁)
訳;誰なの?と戸の内から、Wau-uta (メスカエル、自然の女王)である。私たちを助けて、二人の姉妹よ。Wau-utaは断る。母がHaburiの耳をつねった、泣かせるためである。子の鳴き声にWau-utaが反応した。「子は女の子、それとも男」。息せき切った返事は「この子Haburiは男の子」
« C’est Haburi, mon fils » 。戸が開き三人は、すんでの所でジャガーの牙を逃れた。
Wau-utaは蜜を用いた奸計でジャガーを殺す。翌朝、Wau-utaは姉妹に森に出てマニオックを採取せよと命じる。Haburiを抱き出んとする母にWau-uta「子の世話は私が受ける」。母はHaburiをWau-utaに預け、森に出た。
« Pendant
que les sœurs étaient aux champs, Wau-uta fit grandir l’enfant magiquement
jusqu’ à ce qu’il devint un adolescent. Elle lui donna une flute et des
flèches. Sur chemin qui les ramenait de la plantation, les femmes entendirent
la musique et s’étonnèrent, car elles ne se souvenaient pas qu’il y eut à la
maison »(同)
Wau-utaは魔法でHaburiを若者に成長させ、笛と弓矢を与えた。
注:笛と弓矢、この用具は少年が若者となった徴。弓矢を持てば狩に参加する。笛を吹くのは求愛の道具、気に入った娘の屋の前で幾夜も愛の曲を演じる。Haburiは一日にして成人となった、弓を背に笛を奏でる。
マニオックを背に森から帰る姉妹はWau-uta住まいから聞こえる笛の音に驚く。音の響きは求愛の曲、ならば奏者は若者、カエルの住まいにそんな者が同居していたと知らなかった。妙なる節回しに耳を奪われ、見知らぬ若者に心を奪われた(訳注:「心を奪われた」の記述は原典に見当たらない)
« Mais où
était donc Haburi? » Haburiはどこに?
Wau-utaの説明は「お前達が出てすぐにHaburiが追いかけていった。ずーと一緒だったのでなかったか」Haburiを捜しに森に入り、願いかなわず帰る姉妹の日々が続いた。
さてWau-utaがHaburiに与えた矢は魔法の矢です。
« Haburi était un tireur d’élite : il ne
manquait pas un oiseau. Wau-uta exigea qu’il lui remît tous les gros oiseaux
qu’il tuerait et qu’il donnât les plus petits aux deux femmes après les avoir elle-même pollués et souillés. Elle espérait que la mère
et la tante de Haburi, blessées et humiliées, finiraient par s’en aller. Mais
au lieu de partir, elles s’obtinrent à chercher l’enfant disparu »
訳;Haburiは手練れの猟師となった。一羽の鳥も見逃さない。Wau-utaはHaburiが持ち帰る大きな鳥すべてを取り、姉妹に小さな鳥を汚して与えた。Wau-utaは姉妹を辱め屈辱を与えて、彼女らが去るのを待ったが、姉妹は消えた子Haburiを捜すを諦めず、Wau-utaの仕打ちに耐えた。
カワウソの忠告がHaburiの気持ちに変化をもたらした。
カワウソはHaburiの伯父。川辺で狩の一休みにHaburiが捻ったクソの匂いを嗅ぎつけて、この若者は甥のHaburiのはず、本来の歳では赤ちゃんなのにといぶかしがる。Elles (=カワウソloutres は女性形) lui dirent toutes ses
vérités : il menait une vie dépravée.
カワウソはHaburiすべての真実を伝えた。若者となってWau-utaを愛人(表向きは母)としている。彼は堕落した生をおくっていたのだ。その夕は大きな獲物は母と伯母に、Wau-utaには小さな獲物しか渡さなかった。
Haburi神話はこの同盟(HaburiとWau-uta)は発生してはならないとする。理由をレヴィストロースは以下に説明している。
Wau-utaカエルと人Haburiの婚姻がなぜ、背徳か。
異種交渉は獣婚とも伝わる、禁忌とされる。Maba、Simoは蜂、Adabaはカエルであった。神話の代にそれら動物は人の相貌も保っていた。ゆえに異種混交は発生していない。Wau-utaとの同盟は好ましくないとHaburiが忠告された理由はvieille femme(老女)であるからである。歳の離れた同盟は祝福されない、そのような婚姻には夜引いての大騒ぎ(vacarme)で呪われる。老と若の同盟は再生産を担えない(子供が出来ない)うえに、老人(老女)が若い娘(男)を娶ると一人の若者(娘)の婚姻の機会を奪うからである。
老いたWau-utaとの同盟をHaburiは断絶した。Wau-utaは怒った。
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