| 部族民通信ホームページ 投稿 令和7年11月10日 発足開設元年6月10日 |
サイト主宰 蕃神(ハカミ)義男 |
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Pensée Sauvage 野生の思考 具体科学の解説 4 分類Classement |
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Pensée Sauvage 野生の思考 具体科学の解説 4 分類Classement 前半 (2025年11月10日)なぜヒトには「分類」が必要なのか?ジョージ・シンプソン博士を引用する 。(古生物学分類の大家ジョージ・ゲイロード・シンプソンGeorge Gaylord Simpson1902年1984年没はアメリカ合衆国の古生物学者。20世紀における最も影響力のある古生物学者=Wikipedia) « On pourra se demander si le type d'ordre qui a été élaboré est un caractère objectif des phénomènes ou un artifice construit par le savant. » この選に抜いた秩序(分類)は事象の客観的真実か、あるいはそれを提案する者の人工物なのか、常に思いあぐねている。(資料の不完備のままでも、分類を構築しなければ進まない) « Le désordre est la seule chose qu'ils ne peuvent ni ne doivent tolérer. L'objet entier de la science pure est d'amener à son point le plus haut et le plus conscient, la réduction de ce mode chaotique de percevoir, qui a débuté sur un plan inférieur et vraisemblablement inconscient, avec l'origine même de la vie. Dans certains cas, on pourrait se demander si le type d’ordre qui a été élaboré est un caractère objectif des phénomènes, ou un artifice construit par le savant. La question se pose sans cesse en matière de taxinomie animale, pourtant le postulat fondamental de la science est que la nature est ordonnée, la science se réduit à une mise en ordre… » (Simpson, Principales of animal Taxinomie 1961年 本書22頁から) 訳;混乱は耐えられないし見逃してはならない。純粋科学の目的は対象をさらなる高み、より意識される地点に引き上げるに尽きる。混沌のままに何も分からない状況に留まるは許されない。この混沌から捨象をへてより(地質として)下層の生命の起源に遡るまでを思考する、それもありうるし、入念に考察し説に立ち上げる。それでも客観事象を表しているだろうか、学者なる者の人工(机上の)作品に過ぎないのかと自問する一刻が必ず訪れる。基本とは自然は秩序を有する、その秩序立てを探るに科学は要約される(動物分類の原理シンプソン、1961年出版)。 手にしている事象は分類されていない混濁。このカオスをヒトの理性で、秩序に立て直す過程。 部族民:特定した情報が個別、孤立のままで放置されるとしたら状況は混沌。情報不足でも分類に挑戦するのは、それを決めないと混沌のままであると自然からの脅迫に追い込まれるから。シンプソンは、自身がまとめた分類は「人工(机上)にすぎないのか」を常に自問していた。 これが「学」としての行動であるとシンプソンは語り、レヴィストロースが引用した。 先住民はいかにして分類に取り組むか; « Cette exigence d'ordre est à la base de la pensée que nous appelons primitive, mais seulement pour autant qu'elle est à la base de toute pensée : car c'est sous l'angle des propriétés communes que nous accédons plus facilement aux formes de pensée qui nous semblent très étrangère » (dito) 秩序を確立せねば、それから受ける脅迫観念が未開とされる思考の基礎にも控えている。秩序は思考のすべての基礎でもあるのだ。なぜなら特性が共通すると見立てが、異質と見られる形状を容易に結びつけるから(目に見える特性を基準としてモノとモノとを対照する、これが先住民、具体科学の分類classementの原理) 分類しなければの「脅迫観念」は未開も文明も同じく思考の基盤。具体科学は自然の秩序をどのように見出すのか。 « Chaque chose sacrée doit être à sa place, notait avec profondeur un penseur indigène. On pourrait même dire que c’est cela qui la rend sacrée, puisqu’en la supprimant, fût-ce par la pensée, l’ordre entier de l’univers se trouverait détruit : elle contribue donc à le maintenir en occupant la place qui lui revient. » 聖なるモノは聖なる場を占めると先住民が厳かに伝える。しかし別の考え方もありうる、そのこと(納まる場所に納まる)がそれ(モノchaque chose)を聖に代えているのだ。思考(pensée)のなせる作用となるが、モノからその居場所を剥ぎ取ったら宇宙秩序が破壊される。モノが占める場所を見つけられるから、宇宙が維持されていると。 部族民:用いられる語は易しい、それが具体的に何を意味するか、ここが難文です。前引用(シンプソン博士)の直後に置かれる、すると分類Classementに関する説明と見当はつく。分類に向かう先住民(具体科学)の姿勢であろう。モノは主体なので特性が定まり、そのモノが個別として認知されている状況、これを「聖」とする。「聖であるからに」しかるべき場に置かれるー先住民は安堵する。モノの居場所の安定、これが先住民の分類Classementの原理と指摘する。 引用文の訳は:聖なるモノは聖なる場を占めると先住民が厳かに伝える。しかし別の考え方もありうる、そのこと(納まる場所に納まる)がそれ(laはモノchaque choseを受ける)を聖に代えているのだ。思考(pensée)のなせる作用となるが、モノからその居場所を剥ぎ取ったら宇宙秩序が破壊される。モノが占める場所を見つけられるから、宇宙が維持されている。 部族民2:シンプソンの不安「モノ分別が真理か人工かを判別はできない」。近代科学が判別できない曖昧さを「特定されるモノは納まる位置が必ず森羅に探せる」と確信を持って先住民は安堵する。自然を理解できないとの危惧は先住民、近代人に同一ながら、解決は反方向で、混沌は自然の自律で解決されると先住民は宇宙の安泰を祈る。一方、シンプソン不安は近代科学では解決されない。 « Et les raffinements du rituel qui peuvent paraître oiseux, quand on les examine superficiellement et du dehors, s’expliquent par le souci de ce qu'on pourrait appeler « une micro-péréquation » : ne laisser échapper aucun être, objet ou aspect, afin de lui assigner une place au sein d'une classe » (dito) 祭儀の細かな次第は外部から表面的にみると、うんざりしている。それは細部に渡る均等化(péréquation)気配りの現れである。いかなる存在、対象、情景も見逃さず、与えられた仕切りの範囲で、納まるべく正しい場所に気配りを向かはしめる為である。 読解する鍵語はpéréquation。「均等化」の訳はスタンダード辞典を用いた。しかし意味がとれない。仏仏辞典に向かう「Rajustement des pensions, des impôts…」年金、税などを生活の水準を均等化するために取り分出し文を再調整する(Petit Robert)。均等ではなく再調整が含意であって、それをmicro、細部に至り敢行する施策。いかなる存在(現象なども)も見逃さずに納まるところに納める。するとこの語は前引用の「聖なるモノは聖なる場」の意味と見事に対応する(聖と再調整=経済用語=を繋いだレヴィストロース修辞の妙、これがあるから止められない。独り言でした) このあと micro-péréquation の例を挙げる。Hako族(北米先住民)が旅程で川を渡るときにそれぞれの節目でお祈りが異なる。渡る前、足を踏み入れる、すると冷たさが感じられる、そして流れが脚を洗い全身が冷たくなるーなどにあわせ異なる祈りを挙げる。 留意するのは多種の祈りが用意される理由、目の前にする状況aspectはモノであり個別主体であるとの具体科学認識が働いている。渡河の段取りと冷たさが襲う各段階(それぞれがモノ)に、モノに対応すべき祈りが発せられる、それに合わせて渡河をつつがなく選ぶ。聖なるモノ(祈り)には聖なる場(渡河の段階)がここに表現されている。 Pensée Sauvage 野生の思考 具体科学の解説 4 分類Classement 前半の了 |
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